足の裏を筋膜リリースする方法です。テニスボールを踏んで体重をかけることで足の裏に圧をかけます。位置を変えながら踏み、イタ気持ちいい箇所があったら、その部分を時間をかけて入念に圧をかけるようにしてみましょう。
対象
足の裏のコリや固さ、つっぱりを感じている方
リリース部位
足の裏
圧をかける時間
60秒~90秒(程度によって3分~5分まで延長)
手法解説
足の裏の筋膜リリースは、基本的にはテニスボールを踏むだけです。
ポイントとしては、重心を踏んでいる側の足にかけて、体重をのせていきます。
その体重をのせる度合いによって、圧を調節します。
まずは位置を変えながら足の裏全体に圧をかけていきます。
イタ気持ちいいところが見つかったら、その部分は入念に圧をかけるようにしましょう。
これを左右の足で行います。
足の裏の筋膜リリースを行うことで、足の裏のコリやつっぱりの改善・解消以外にも、前屈に良い影響を与えたり、腰のハリが取れるなどの効果も期待できます。
※テニスボールは、事前に用意しておきましょう。
(ゴルフボールや野球のボールなどでもOK)
筋膜リリース以外の効果
足の裏には多くのツボがあり、足裏は全身を投影しているとされています。
例えば、ある部分のツボを押すと胃の調子を整えるなど、足の裏に人体を重ね合わせた形で細かく効く部分が分かれています。過食を抑えてダイエットに効果的なツボもあるようです。
また、足裏は心臓から離れていて血流が滞りやすいことから、冷え性に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、足の裏をほぐすことで血流が促進され、温め効果も得られます。
特に冷え性の人は足裏をマッサージすることで足裏がポカポカしてきて、やがて熱が全身に広がってきます。
健康面で言うと、”頭寒足熱”と言われるように、頭は冷やして、脚を温めることで健康によいとされています。
受験勉強のときに効いたことがあるかも知れませんが、頭を冷やして、足を温めておくと集中力が増すと言われています。
ここでは筋膜リリースとしてテニスボールを踏む方法を紹介していますが、上記の効果を得られるマッサージとしても活用することができます。
ツボ押し健康法として考えるなら、旧来の健康法「青竹踏み」に通じるものがある方法になります。
方法は動画で紹介しているやり方と同じなので、筋膜リリースは考えてないが、足裏に疲れがたまっている、体がだるい、足裏がズキズキする、冷え性を改善したいなど、どのような目的でも構いませんので、同じようにテニスボールを踏むことで自分でマッサージすることができます。
ただ、筋膜リリースは面でとらえてリリースしていくのに対して、ツボ押しはどちらかというと点でとらえて(押して)刺激する違いがあります。
テニスボールでも血流促進やコリの解消などの面ではマッサージ効果を得られますが、最初に説明したツボ押しとしての効果を得る場合は、指で押して入念にマッサージする方が効果を得られやすいでしょう。
簡単にできますので、ぜひ日頃の習慣として足裏マッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。
自分一人でできる「セルフ筋膜リリース」の方法動画一覧
- 筋膜リリース(筋膜はがし)とは/セルフ筋膜リリース実践講座(1)
筋膜リリースは、癒着・収縮した筋膜をはがして元に戻すことから「筋膜はがし」と言われることもあります。まずは基本を学んでスムーズな実践へとつなげましょう。 - 【閲覧中】『足の裏』編/セルフ筋膜リリース実践講座(2)
足裏の筋膜リリースは、テニスボールを踏むだけなので手軽に行うことができます。足つぼ効果で冷え性改善にも効果的です。1日1回を習慣にするとよいでしょう。 - 『ふくらはぎ』編/セルフ筋膜リリース実践講座(3)
ふくらはぎは心臓に血液を送るポンプの役目もあります。リリースに関わらず、ほぐすだけでも血行が良くなりますので、習慣にして健康にも役立てましょう。 - 『太もも裏』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(4)
ストレッチポールの上にハムストリングスを乗せて圧を加えていきます。違和感を感じたら、その部分を入念に圧をかけるようにしてみましょう。 - 『太もも前』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(5)
うつ伏せの姿勢で太ももの前側に圧を加えていきます。痛みを感じやすい部分なので、まずはゆっくり動作して確認しながら行ってみましょう。 - 『太もも内側(内転筋)』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(6)
脚を横に広げ内ももをストレッチポールの上に乗せて圧を加えていきます。リラックスして心地よさを感じながら行ってみましょう。 - 『太もも外側』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(7)
太ももの外側は刺激が入りやすく、無理に圧を加えると反射的に筋収縮が起きてうまく圧を加えられません。加減を調節しながらリリースを施すようにしましょう。 - 『お尻(大殿筋)』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(8)
お尻の下にストレッチポールやテニスボールを置き、体重を乗せて圧を加えます。姿勢をコントロールして圧を調節しながら、お尻全体をまんべんなくほぐすようにします。 - 『背中(広背筋)』編(ストレッチポール)/セルフ筋膜リリース実践講座(9)
背中側に共通することですが、普段あまり意識することがないため不調に気づきにくい部分です。定期的にメンテナンスをして癒着や収縮の予防・解消に繋げましょう。 - 『肩甲骨周り』編(テニスボール)/セルフ筋膜リリース実践講座(10)
肩甲骨周りのリリースは、圧を加えるポイントに少々コツが必要ですが、普段触れることがない部分をほぐすことができ動作の改善に繋がることが少なくありません。 - 『小胸筋』編(テニスボール)/セルフ筋膜リリース実践講座(11)
小胸筋付近が凝り固まっていると猫背の一因になっている場合があります。癒着の予防・リリースと同時に日頃から凝りをほぐしておきましょう。