体力アップトレーニング

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よりよい第二の人生をスタートさせよう

昨今、高齢化の進展に伴い平均寿命の話題を耳にすることが多くなりました。
2013年の厚生労働省の調査によると、日本人の平均寿命は男性が80.21歳、女性は86.61歳。
女性は世界1位の長寿を誇り、男性では初めて80歳を超えました。

しかし、「健康寿命(※)」は、2013年の厚生労働省調査によると、男性が71.19歳、女性は74.21歳となっています。
(※)介護を受けたり、寝たきりにならず日常生活を健康な状態で過ごせる期間を示す。

つまり、男性で9.02年、女性で12.4年もの間、健康ではない状態で過ごすことになるのです。(平均値を基準とした場合)

この期間をできる限り短くすることが、すなわち健康寿命を延ばすための課題となります。

そして、平均値を基準にすると60歳から男性で約20年、女性で約26年の人生を送ることになります。
いわば第二の人生がスタートすることになるのです。

この間、どのようにすれば健康的な生活を送ることができるのか。
介護を受けることなく、よりよい人生を送るために何をしなければならないのか。

それは運動というキーワードを軸に自分自身で導くことができます。

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健康寿命を延ばすために、何をしなければいけないのか?

結論から言えば、健康寿命を延ばすためにもっとも大切なことのひとつが運動です。

個人差はありますが、人は一定の年齢から筋量の減少が顕著となり(特に下半身)、骨ももろくなっていきます。

そのため、体を思うように動かすことができなくなったり、ちょっとした不注意で転倒し、骨折を招くことがあります。骨折部位によっては入院を余儀なくされ、場合によってはそのまま寝たきりになる可能性もあるのです。

しかし、悲観することはありません。

運動習慣により、体力減退や筋量減少、骨密度の低下など加齢の影響を予防したり、減退ペースを緩やかにしたりすることができるし、維持、向上させることだってできるのです。

早くから運動習慣を身につけると、その恩恵は大きな貯金となって返ってきます。

そして、体力アップトレーニングが楽にできるようになったら、次のステップとして自重トレーニング(道具を使わない筋トレ)、チューブトレーニング、バランスボールトレーニング、ダンベルなどの道具を使ったトレーニングなど、筋トレTVで紹介しているトレーニングを無理のない範囲から試してみて下さい。

もちろん高齢になるほど自然の摂理としての限界はありますが、運動が体に様々な好影響をもたらすことは確かです。

無理は禁物ですが、日常以上の負荷を体に与えることで、筋肉や骨がその負荷に順応しようとして成長します。

筋力アップにより活動量が増すことで無駄な体脂肪の蓄積を防ぐことができ、またつまずいた際の転倒を予防し、転倒した場合も健康な筋肉や骨に守られて骨折の危険を防ぐことができます。

60歳という年齢については、定年であったり(65歳が主流になるかも知れませんが)、人生の節目であったり、第二の人生を健康面から豊かにするという意味で区切っているに過ぎません。

そのため、ここで紹介しているトレーニングは、運動不足で体力に自信がない方も実践していただけます。

ぜひ、元気なうちに筋トレなど運動習慣を身につけて下さい。

もちろん、年齢に関係なく体力の衰えを感じた場合に実践することでも、その後の健康に好影響を及ぼすことになるでしょう。

30歳代、40歳代の方も日頃運動不足であれば、運動習慣を身につけるため、体を慣らすためスタートラインとして実践するものよいでしょう。

運動習慣は、健康寿命を延ばすための第一歩なのです。

健康は自分自身だけのものではない

60歳と言えども、とても元気な年齢です。

だからこそ、いまのうちに運動習慣を身につけることで、これからの自分自身の人生をより豊かにすることができ、そして家族など身近な人である子が親を想う気持ち、孫が祖父母を想う気持ちに応えることできるのです。

健康は自分自身だけのものではありません。心配をかけずに、いろいろな人を幸せにできるのも健康を保つことの意義でもあります。
家族や友人は、あなたがいつまでも元気でいてほしいと思っています。

周りの人がサポート。すぐに始めてみよう

ご両親や祖父母に普段の活動量が少なかったり、運動をしていない方がいれば、ぜひ体を動かすことを勧めて下さい。

ここで紹介しているトレーニングは、様々な運動方法がある中のひとつのパターンを紹介しているに過ぎません。そのため、向かないと思ったら、ここで紹介しているトレーニングにこだわる必要はありません。

まずは散歩を促したり、一緒にウォーキングしたりと、日常生活に自然と取り込むことから始めてみましょう。

また、60歳以上の方、または体力の衰えを感じている方が見られてましたら、今日から運動を始めて下さい。

紹介している筋トレに自信がなければ、まずは1日置きでいいので20分間歩いてみて下さい。慣れてきたら毎日歩き、それでも慣れてきたら歩く時間を伸ばしていきましょう。

歩く場合は、普段より歩幅を大きめに取るとよいでしょう。ただし、無理は禁物です。徐々に体を慣らしていくようにしましょう。

筋トレTVを始めたのは、祖父の体力の衰えがきっかけのひとつでした。

人は一定の年齢(個人差がある)になると体力に衰えが見え始めます。その結果、活動量も減りはじめ、さらに体力減退が進んでいくという悪循環が生まれます。活動量が減ることで認知症の発症要因にもなり得ます。

祖父もその悪循環に陥っていたこともあり、会うたびに運動するよう勧めていましたが、なかなか進んで運動することはありませんでした。

そこで、私が一緒に横について体を動かしてもらうことが必要であると感じました。

はじめは、椅子に腰かけて膝の曲げ伸ばしを私が数を数えながら動かしてもらったり、500gのダンベルを持たせて肘の曲げ伸ばしをしてもらったりしてました。

このようにちょっとしたことですが、高齢者が体を動かすという点においては、安全に、無理のない範囲でできることであれば、どのような運動でもプラスに働きます。

正直、当時の祖父は90歳を超えていたこともあり、運動習慣を身につけるには遅きに失した感は否めませんでした。祖父の衰えを目の当たりにしたことで、運動はできるだけ早いうちに習慣化することが大切であることを実感したのです。

もっとも90歳と言えば、一般的には男性の平均寿命も大きく超えていることもあり、相当な体力の衰えを余儀なくされるものです。

しかし、ずっと元気にしていた祖父をまじかで見てきたことから、体力減退が急速に進んでいることが信じられない思いと同時に、とても心配になったものです。

もっと早くに運動を勧めていれば、90歳を超えても元気にしていたんじゃないだろうか・・・

そう思っても過去には戻れません。

だからこそ、元気なうちに運動を始めることを皆さまにお伝えできればと思った次第です。

元気なうちに(衰えを実感し始める前に)、衰えが進む前に、できるだけ早くに運動習慣を身につけることを、私の自責の念を込めてお願いしたいと思います。

いつまでも健康で元気にいてほしい。そう望むのが、伴侶や子、孫をはじめ親身にしている人、身近な人の心情でもあります。

何度を繰り返すようですが、運動習慣のない家族がいたら、簡単なことでもいいので体を動かし、それを習慣にしてもらうように導いて下さい。

「ちょっと散歩でも行こうか」、「じいちゃんキャッボールしようぜ!(※ゴムボールで)」、「椅子から立ったり、座ったりを繰り返すと健康にいいよ。一緒にやろうよ!」

こんな感じで、家族だったら、運動を促す方法はいくらでもあります。

運動は早くに始めるに越したことはありません。この機会に運動習慣を身につけ、健康寿命を延ばしていただければ幸いです。

気付いたときにすぐに始め、そして継続することが健康を保つ秘訣です。

運動を習慣として心身ともに充実した生活を送られることを心よりお祈りします。

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